あいち外国人材受入サポートセンター
Connecting Aichi’s Global Talent with Local Businesses :
A New Hub to Drive Success Together
~外国人求職者と地元企業をつなぎ、外国人の活躍を後押しする新たな支援拠点~
製造業が盛んな愛知県では多くの外国人が活躍しており、その数は全国屈指の多さを誇ります。そうした背景を踏まえ愛知県では、増加する外国人の活躍と、地元企業の外国人雇用を支援する拠点として、令和7年4月、新たに「あいち外国人材受入サポートセンター(以下「サポートセンター」という。)」を開設しました。
サポートセンターの主な役割は、愛知県で働きたいと考えている外国人の方と、外国人の方を採用したい愛知県内の中小企業等をつなぎ、外国人雇用に関するきめ細かな支援を行うことです。外国人求職者向けの相談窓口や情報提供、外国人の雇用・就労を進めたい企業の支援を、すべて無料で行っています。
その役割や具体的な支援内容、さらには今後の展開について、愛知県労働局就業促進課の杉浦さん、サポートセンター事務局スタッフの山本さんにお話を伺いました。
地域密着型の外国人雇用支援
令和7年4月30日の開所式には
大村愛知県知事が出席
愛知県就業促進課の杉浦さんによると「当センターは愛知県内に特化した地域密着型の支援を提供しています。産業構造や企業ニーズを踏まえた上で、県内の中小企業をサポートするため、外国人の方の受入れ支援と、働きたい外国人の方の就職を促進することに注力しています。」とのこと。さらに就職後の定着支援にも力を入れることで、継続的で包括的なサポートを行っています。
愛知県労働局就業促進課の杉浦さん
外国人が日本で働くための相談役
就職を希望する外国人への支援は、相談窓口が主な入口となります。相談方法は、メール、Teams等によるリモート面談、来所、電話の4つから選ぶことができます。相談を利用する人は日本語学校や大学・大学院に通う留学生のみならず、転職希望者など、環境や年齢も様々。就職先の探し方に関する相談をはじめ、在留資格に関する問い合わせや、すでに働いている外国人の方の職場での悩み事なども寄せられます。
例えば、就職活動の進め方に関する相談に対しては、日本における外国人の採用事情、就職・転職活動に際しての流れや日本ならではの慣習を解説。労働法をはじめとした法律や制度面における留意点、日本で働く上での実務的な知識、押さえておきたいルールやノウハウなどの情報も提供します。
また、希望者には、履歴書の書き方や内容に関するアドバイスも行います。就職後のミスマッチを防ぎ、個性を尊重するという方針から、「履歴書などの書類に関する相談は、志望動機や経歴のアピール方法、書くべき項目等に関する助言が中心です。日本語の使い方を必要以上に添削したり、内容面を大幅に修正したりすることで、面接時や就職後に、求職者本人と企業との間にミスマッチが生じる可能性もあるからです。あくまでも本人の個性や能力を適切に表現するためのサポートに徹しています。」とサポートセンター事務局スタッフの山本さんは話します。
あいち外国人材受入サポートセンター事務局スタッフの
山本さん
転職希望者や既卒者も参加できる合同企業説明会
新卒・既卒を問わず多くの外国人の方でにぎわう会場
相談窓口以外の求職者へのサポートとして、合同企業説明会を開催しています。初年度となった令和7年度は年2回開催し、各回300名程の外国人が来場。製造業や建設業をはじめ飲食業、教育サービス業、IT業など多種多様な業種にわたる出展企業のブースを思い思いに訪れ、熱心に情報収集をしたり質問をしたり。会場は活気に満ちていました。
合同企業説明会の特色について杉浦さんは、「多くの外国人向け企業説明会の場合、主に新卒の留学生を対象にした企業の出展が多いですが、当センターが主催する企業説明会は、新卒者にこだわらず既卒者、転職希望者など参加対象を広くしています。出展企業も、営業職やマーケティング職などの文系職種だけではなく、製造業や建設業など理系の方向けの企業にも多数、ご出展いただいています。」と話します。
「来年度の合同企業説明会は年1回に集約する予定。より充実した説明会の実現を目指しています。」と、杉浦さんは意気込みます。
専門家による企業向け伴走型支援
企業向けの支援は、総合相談窓口と伴走型支援が柱になります。まず総合相談窓口では、外国人の雇用に初めて取り組む企業からの「何から始めたら良いか」というファーストステップの相談をはじめ、在留資格など複雑化している法律・制度に関する相談や外国人の文化的背景への配慮など、多岐にわたる課題に対応しています。
半個室のブースで安心して相談できます
より踏み込んだ支援として用意されているのが「伴走型支援」です。伴走型支援は、サポートを希望する企業を募り、選定された企業(年間20社限定)を対象に実施しています。外国人の採用準備から受入れ体制の整備、社内規則の見直し、定着支援、入社後に外国人が活躍できる職場環境づくりなど、企業のお困りごとをヒアリングした上で、ニーズに合わせて最適な専門家による最大5回のサポートを行います。
例えば、在留資格や、その申請方法・必要書類などの法制度や手続きに関することは行政書士が、外国人の受入れに伴う社内就業規則の見直しや各種社内手続きに関しては社会保険労務士が、採用後のキャリア形成プランや研修・教育についてはコンサルタントなどの専門家が支援を行います。
専門家の講義と先進事例から学ぶ 企業向けセミナー
総合相談窓口、伴走型支援の他に、情報提供のための企業向けセミナーも実施しています。セミナーは「入門編」「採用準備編」「雇用準備編」「定着支援編」の4つのテーマがあります。外国人の採用・雇用に関するスペシャリストによる講義と、外国人の受入れを積極的に進める実践企業の事例発表を中心に構成されています。
山本さんによると「役に立ったという声が多く寄せられ、セミナーをきっかけに伴走型支援を希望される企業の方もいらっしゃいます。」とのこと。さらに「実践企業による先進事例紹介も好評です。外国人が働きやすい職場環境のつくり方や現場での苦労話、外国人の方への気づかいなど実体験に基づくリアルな話は、企業の担当者に大きく響いているようです。」と話します。
働きたい外国人、雇用したい企業双方に寄り添う支援
最後に、今後の展開についても伺いました。「今は、外国人の雇用・活躍推進に関する過渡期であり、今後も法律や制度が速いサイクルで変化していくと予想されます。外国人の方にとっても、企業の方にとっても、最新かつ適切な情報をお伝えてしていきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。」と杉浦さん。
「外国人の方へ向けては、日本を選び、日本で働きたい、住み続けたいとの思いを大切にしながら、その思いに寄り添った支援を続けていきたいと考えています。企業の方にとっては、従来の組織に外国人が加わることで生まれる相乗効果により、さらなる成長を遂げられるようサポートしていきます。そして、社会全体として、外国人の雇用に対するポジティブな潮流を広げていきたいです。」と言葉に熱を込める山本さん。
就職を希望する外国人の方、外国人の活躍に期待を寄せる企業。「あいち外国人材受入サポートセンター」は双方に寄り添い、長期的な視点でサポートすることにより、地域経済の総合的な発展を支えます。
DATA
あいち外国人材受入サポートセンター
令和7年4月に、愛知県が開設した外国人求職者・企業双方からの就労や雇用に関する様々な相談に対応する支援機関。外国⼈を雇⽤したい、または雇⽤している愛知県内に事業所を有する中⼩企業等を対象に、専門家による伴走型支援、採用準備から定着までの受入れ段階に応じたセミナーなどを実施します。また合同企業説明会などを通じて、外国人の方と企業とのマッチングを支援。就職を希望する外国人の方や、すでに就労中の方の相談にも幅広く応えます。
住所:名古屋市中村区名駅1丁目1-4 JRセントラルタワーズ46階
株式会社パソナ「パソナ・名駅(運営委託先)」内
電話:052-990-6121
時間:午前9時 ~ 午後5時
休館:土・日曜日、祝日、年末年始
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(令和8年2月取材)
