中京大学
夢の企業への扉を開く!
中京大学 経済学部「EXP」が育てる未来の人材
「学生の可能性を最大限に引き出し、憧れの企業への道を開きたい」―そんな想いから生まれたのが、中京大学経済学部の看板プログラム「EXP(エグゼクティブ・プログラム)」です。このEXPの内容や成果について、プログラム設置に携わった釜田 公良教授と、講師を務める株式会社HRインスティテュートの高尾 祐輝さんにお話をうかがいました。
時代を先取りした革新的キャリア教育プログラム
平成10年代前半、中京大学では出口(就職)に注目し、「優秀な学生を育て、社会で活躍できる人材を輩出する」ことを目指しました。従来の専門科目だけでは身につかない「社会で即戦力として活躍できる力」を養成するため、現役コンサルタントに授業を依頼し、平成20年に「EXP」を設置。これは文部科学省がキャリア教育を正規カリキュラムに組み込むことを義務化する3年も前のことで、画期的で先進的な取り組みでした。
中京大学経済学部
釜田 公良 教授
講師 ㈱HRインスティテュート
高尾 祐輝さん
段階的に成長する充実のカリキュラム
EXPは現在6科目で構成され、段階的にスキルアップできる仕組みになっています。
1年次:「キャリア・マネジメント入門」(必修科目)
グループワークでコミュニケーション能力を育成。
2年次春学期〜3年次春学期:「ビジネス・ベーシック科目」(3科目)
※ビジネス・ベーシック科目の受講は希望制、定員を超えた場合は成績で受講生を選抜。
各学期終了のタイミングで、さらに次フェーズへの選抜を行う。
現役コンサルタントから実践的なビジネススキルを学ぶ。2年次の春学期では論理的思考の基礎を学び、秋学期では、戦略とは何かを学んだ上で、実在の企業を題材に、その企業の経営陣に新規事業の提案をするという想定で発表を行う。
また、2年次秋学期では、思考力に加え、ビジネスパーソンに必要な傾聴力・質問力・伝達力などのコミュニケーション技術の向上を目指す。3年次春学期では、プレゼンテーションの技術を学び、実在する企業の担当者の立場に立ってプレゼンテーションを実施する。
3年次:「キャリア・マネジメント科目」(2科目)
自己分析や業界・企業研究を通じて、適性を見極める。
これらの内容は企業の管理職を含む、ビジネスパーソンを対象とした研修と同じレベルで、「大学生のうちにこうしたスキルを身につけられるのは、就職活動や社会人になってから大きなアドバンテージとなります。」と現役コンサルタントの高尾さんは話します。
選抜制が生み出す切磋琢磨の環境
EXPの特徴は、講義中の発言や個人・グループ課題、プレゼンテーションなど、アウトプットに重点を置いた運営を行っていることです。また、全科目で定員を設け、アウトプット評価に基づいたプログラム成績によって受講生を選抜する制度も特徴の一つです。釜田教授は「大手企業や公務員への進路を見据え、ポテンシャルの高い学生に対してより集中的な教育を行う。人数を絞ることで、意欲的な学生同士が相互に刺激し合う環境が生まれ、学習効果が飛躍的に向上する。」と選抜制のメリットを語ります。
着実な成果を生む就職実績
EXPの導入により、就職実績に成果が現れています。内定先には毎年メガバンク、大手保険会社の総合職、メガベンチャー企業などが含まれています。プログラム参加学生は、単なるスキル習得を超えて、社会で成功するために必要なリーダーシップ、主体性、粘り強さを身につけ、特に「自ら問いを立てる力」と「考え続ける力」において顕著な差を見せているそうです。
10分間のプレゼンから学ぶリアルスキル
プログラム最終日、学生たちは「企業説明会」をテーマに4~5人のグループで10分間のプレゼンテーションを行いました。
緊張した面持ちで発表に臨む学生たち。講師からは「プレゼン資料の見せ方、視覚的配慮ができている。」、「冒頭の勢いがよかった。」との評価の一方で、「具体例を入れてイメージしやすく。」、「全体のストーリーラインを明確に。」、「原稿ばかり見ず、聞き手とアイコンタクトを。」などのフィードバックがあり、学生たちは一つ一つの言葉を真摯に受け止めていました。
EXPに参加した学生たちの声をご紹介します。
Q.どのような変化がありましたか?
Aさん:
最も大きいのは「一歩前に出る力」です。プレゼンやチーム活動で自分から発言できるようになり、物事を見た時に「なんで?」と考えるようになりました。受動的な人間から主体的な人間に変わったと思います。
Bさん:
「本気のフィードバックをもらえる環境」の重要性を学びました。固定概念から多角的思考へ、「結論→理由→具体例→結論」の構成で話せるようになり、就活の面接でも役立っています。
Cさん:
主体性、独自性、ポジティブ思考の三つが身につきました。自ら課題を見つけて行動する楽しさ、ゼロベース思考で独自の表現を目指す楽しさを覚えました。
Q.学んだことはどのように活かされていますか?
Aさん:
就活の面接で「相手軸」を大切にする講義の学びが活かされています。面接官が何を求めているか考えることができ、実際に面接で褒められることが多いです。
Bさん:
EXPで身につけた「掘り下げる力」を活用し、行きたい会社を見つけて就活を進められています。将来は独自性やポジティブ思考を活かして社会課題の解決に取り組みたいです。
Cさん:
エンタメ業界志望で、この業界はチームプレーと独自性が重要になります。この授業で培った独自性を駆使して楽しみながら取り組んでいきたいです。
EXPは単なるキャリア教育プログラムではありません。社会で真に活躍できる人材を育成し、夢の企業への扉を開くプログラムです。選抜制という集中的な学びの場で、同じ志を持つ仲間たちと切磋琢磨しながら成長できる環境がここにあると感じました。
就活のキックオフをサポート!大学キャリア支援の現場
中京大学学生限定の合同企業説明会
就活を直前に控えた学生が参加
中京大学キャリア支援課では、毎年2月に2日間で延べ2,000人の学部3年生・修士2年生が参加する合同企業説明会を開催しています。参加企業は約250社で、卒業生が活躍する実績のある企業を中心に選定。外部の大きな会場を使うことで、2日間への日程集約と集客効果を両立させました。
学生の説明会の活用方法も多様です。初対面の企業との出会いを求める学生もいれば、インターンシップで知り合った企業に戦略的に参加する学生も。30分×6ター厶という設定で、2日で最大12社を効率よく回ることができます。
企業側からも「大学主催だから学生が安心して参加してくれる」と好評で、実際に内定につながるケースも多いのが特徴です。OB・OGを連れてきたり、ブースでアピールを工夫したりと、各社が趣向を凝らした取り組みを行っています。
会場では内定を獲得した4年生(右)が
学生アドバイザーとして後輩をサポート
また、会場では内定を獲得した4年生(学生アドバイザー)が、学生目線からのアドバイスにより後輩をサポートします。
大学のキャリア支援でもっとも重視しているのは「学生の視野を広げる」ことです。経験の少ない学生は、限られた選択肢の中から企業を選びがちですが、より多くの選択肢を知った上で、企業を選ぶほうが就職の満足度が高くなります。そのため、B to C(企業と一般消費者の取引)企業しか知らない学生にB to B(企業間の取引)企業を紹介したり、エリア勤務や全国展開企業の可能性を伝えたりと、様々な選択肢を提示しています。また、エントリーシート講座などのテクニック指導に加え、業界研究や企業理解を深める機会も積極的に用意。この説明会も、そうした総合的な支援の一環として位置づけられています。
大学紹介
挑戦する大学 多彩な個性が集結する10学部
教育力や研究力の向上、社会連携、国際化、卒業生連携の強化を推進しています。学術とスポーツのさらなる殿堂を築き上げ、自ら考えて行動することのできるしなやかな知識人や、実社会で活躍できる能力や実践力、豊かな人間性を身につけた人材の輩出をめざします。
(令和7年7月取材)
