あいちの労働あれこれ

令和7年秋にオープンする豊橋キャンパス新棟(完成イメージ)


名古屋・豊橋に7学部を擁する文系総合大学
学びを「地域」と「世界」にひらく 愛知大学

 愛知大学は、愛知県内で最も長い歴史を持つ私立大学であり、多くの卒業生が地元優良企業やグローバル企業などで活躍しています。特に公務員、製造業、卸売・商社、教員といった分野での活躍は同大学の強みと言えます。
 公務員・教員志望者のための対策講座も充実しており、教職課程を履修する学生を支援する教職課程センターでは、教員として豊富な経験を持つスタッフが常駐し、学生の相談や指導にあたります。
 また、首都圏での就職をめざす学生を支援するオフィスを東京霞が関に設置しています。

「生きる」「働く」「学ぶ」をつなぐ 一人ひとりに寄り添うキャリア形成支援



 同大学は、就職活動のサポートはもちろん、就職することだけをゴールとせず、在学中の様々な活動を通して、ワークキャリア、ライフキャリアを主体的にデザインできる人材の育成をめざし、1、2年次からキャリア支援を行っています。
 具体的には、社会と関わり「生きる・働く・学ぶ」を考えるプログラム「CAREER FIELD」や、官公庁や企業と連携して社会が抱える課題解決に挑む「Learning+(ラーニングプラス)」など自身の成長につながる学びの場を提供しています。




 このうち「CAREER FIELD」では、令和6年春に、自治体の魅力創出プラン、ビジネスアイデアの発案や自己PR動画の制作など、半年間にわたる8つのプログラムを実施。今回、その中から、同大学のOB・OGとの交流を通してキャリアビジョンを育成するプログラムをピックアップします。


1、2年次から働くイメージ・業界理解を深める「OB・OG探訪記」






 このプログラムは、企業・団体で活躍する卒業生を訪問し、業務内容や仕事のやりがいなどについて取材。最終的に成果報告として、就活を控えた3年生に、取材した企業・団体の社風や働き方などをプレゼンします。
 今回の参加者は1、2年生20人。ランダムに5つのチームに分けられ、チームごとに企業・団体を訪問しました。
 このうち浜松ホトニクス(株)(静岡県浜松市)を訪ねたチームをご紹介します。




左から 有賀 朱里さん、船本 七未さん、     森 智恵美さん、山川 珠里愛さん


【チーム紹介】
 経営学部、現代中国語学部、文学部の1年生 4人


(参加理由)
 ・OB・OGに話を聞ける機会が1年生からあるのは魅力的だから。
 ・グループで取り組むことを通して、協調性など社会人に大切なものを
  培うことができると思ったから。
 ・1年生の頃から主体的に活動するプログラムに参加することで、就活時に
  自分のアピールポイントがたくさんできると思ったから。




 

企業訪問に向けて、チームワーク、問題発見力、ビジネスマナー等を身につけるため、全5回の研修が実施されました。
 参加学生は、中日新聞社教育センターの方から、取材者として意識すべきことや心構えから取材・編集の方法までを学んだり、以前本プログラムに参加した上級生からプレゼンテーションやビジネスマナーについてレクチャーを受けました。 




 

 このうちプレゼンテーション講座では、プレゼンには、視覚的要素、聴覚的要素の2つの要素があることを学んだそうです。
 具体的には、PowerPointのスライドを見やすくするために色やフォントを意識し、アニメーションなどを使って強調する、また、結論を先に言ったり、抑揚をつけて話したりすることで、相手に伝わるプレゼンテーションになることを教わりました。



 さあ、いよいよOB・OG訪問です。




 初めて企業を訪ねる学生は、企業にコワいイメージを抱いていたそうですが、先輩が笑顔で出迎えてくれ、インタビューの時も常にリラックスできる雰囲気を作ってくれたことで、働くことに対しての印象が『難しくてコワいもの』から『楽しくて面白そうなもの』に変化したようです。
 また、これまで働くイメージがなかなか湧きづらかったが、実際に企業の雰囲気や働いている社員の方を見たことで、働くということが現実味を帯びてきたと学生たちは話していました。



 


 企業訪問後、インタビューから得た情報をまとめ、就活を始める3年生にわかりやすく企業紹介ができるよう、学生は発表の準備を進めました。



 さあ、迎えたプレゼンテーション当日。授業との兼ね合いから、学生たちは2人ずつにわかれて発表を行います。






 2人は緊張で少し表情が硬い様子でしたが、訪問した企業のよさを3年生にしっかり伝えたいという思いで発表に臨みました。




 
 
 発表を聞いた3年生は、「1年生とは思えない堂々とした
発表で、PowerPointのクオリティーが高くびっくりした。」、「自分のめざす業界をイメージするよいきっかけになった。」など、下級生の発表に刺激を受けているようでした。



【参加学生の声】


・このプログラムへの参加を機に、『働く』ことを意識し始めた。どういう職業につきたいかを考えながら、役立つ授業を受けて
 いきたい。

・「大学生活では自分から行動しないと何も得られない」とOB・OGの方がおっしゃっていたように、『主体性の大切さ』を身に
 しみて感じた。企業研究や先輩へのインタビューを通して、訪問先が魅力ある企業だと知ることができたので、将来受験して
 みようと思う。

・自分の役割を責任を持って最後まで計画的に進めることができ、チームで協力してひとつのプレゼンができたのはよい経験に
 なった。
 OGの方の話を聞いて、大学時代の経験がとても大事ということがわかった。また、その経験を基に、自分が何をしたいかと
 いう軸を持って就職活動をすることがよいと発見できた。

・企業で働いている方が輝いて見えた。将来について迷っている部分があるが妥協したら後悔すると思うので、自分が輝ける場所
 を探していきたい。


大学紹介

愛知大学 ~学びを「地域」と「世界」にひらく~


 名古屋・豊橋に7学部を擁する文系総合大学。
 アクティブ・ラーニングやインターンシップなど、学びを社会にひらき、協働力や実行力を培う実践的な活動を展開。「現地・現場主義」を重視したカリキュラムで、世界に通じるコミュニケーション能力を養成します。


ささしまライブ駅とを結ぶ歩行者デッキから望む  名古屋キャンパス


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