愛知工業大学
企業からの高い評価を得るきめ細かなキャリアサポート環境
愛知工業大学
愛知工業大学では、学生自身の努力はもちろんのこと、求人企業・団体による強力なバックアップ、教員との密な連携によるキャリア支援体制を整備。
この他、キャリアセンター主催の就職支援プログラム、同学の後援組織である「愛名会」会員企業をはじめとする年間1,200社以上とのマッチングの場となる学内企業研究会など、多彩な支援策で就活生をサポートしています。
また、企業からの同大出身者への評価は高く、卒業生の社会での活躍が就職の強さにつながっています。
こうしたきめ細かなキャリア支援等により、実就職率(令和6年3月卒業生)は大学全体で99.1%(大学院修了生を含む)※と、2年連続の全国1位に輝きました。※大学通信ONLINE 2024年実就職率ランキング(卒業生数1,000人以上)
1日1社体験をツアー化 『企業1日職場体験ツアー』
3日または4日間の日程で、メーカーや金融、不動産など1日ずつ業種の異なる企業を回り、さまざまな業務を見学・体験する、同大経営学部生を対象としたプログラム。一部の学生の中には、『経営学部の進路は営業職』という考えがあったそうで、自分自身で選択肢を狭めていることにキャリアセンターでは課題を感じていました。
そこで、さまざまな業種・仕事があることを学生に理解してもらい、職業選択の幅を広げてもらおうと、キャリアセンターは
業種の異なる企業を組み合わせてツアー化する企画を平成30年から実施しています。
これまでにプログラムに協力いただいた企業は、のべ90社に上るそうで「中小企業にも目を向けてもらえるチャンスになる」、「企業のPRの場になる」、「参加した学生の口コミで、会社の特徴や魅力が広がる」と、企業も多くのメリットを感じているそうです。
令和6年度の職場体験ツアーは4つのコースが設定され、各コースに5人程度が参加しました。
このうちの1つのコース(4日間で、メーカー、建設、情報通信、サービス業の企業を回るコース)に同行し、2企業での
職場体験の様子を取材しました。
『企業1日職場体験ツアー』 ① 事務系総合職 ~建設業~
職場体験で自分や企業に新たな発見!
同行したのは3年生4人と1年生1人のグループ。志望する業種や業界を悩んでいて、さまざまな業種を見学・勉強して進路を決めたいという思いから、学生たちはツアーに参加したそうです。
そんな5人が訪ねたのは、名古屋市昭和区にある株式会社ホクエーホールディングス。大型施設の電気設備工事を手がける会社、セレモニー事業、人材派遣事業を行う会社や建設設備設計会社など7つのグループ会社を有する企業です。ここで学生たちは、事務系総合職を体験しました。
事務系総合職とは、総務・人事・経理・企画・営業などの文系分野の業務を担う職種。
多方面の業務を横断的に経験することで判断力や調整力、交渉力を培うことができ、責任の重い仕事に携わることが多い分、大きな達成感を得られるなどとてもやりがいがあるそうです。
この事務系総合職の仕事を具体的にイメージできるよう、学生たちは昨年入社した社員の方から仕事内容について、話を聞きました。
「さまざまな仕事を担当する中で、苦手な仕事にはどう向き合っているのか」という学生からの質問に、社員の方は「苦手なことは人前で話すこと。自分の伝えたいことを確実に伝えるために、プレゼン資料を工夫するなど、準備をしっかりするようにしている」と、苦手を補って仕事にあたっていることを話していました。
この後、学生たちは事務系総合職の業務を2つ体験しました。
1つめは、『販売促進の企画』です。
この企業が経営する洋菓子店を訪ね、立地や商品、客層などを自分の目で確認し、社員の方から、店の特色などを聞いたうえで、一人一人が販売促進の方法やツールの考察、具体的なプロモーションのイメージについて発表しました。
学生からは「ポイントカードの導入で、来店頻度を上げてもらう」、「SNSを活用して、新規顧客を獲得する」、「スイーツを組み合わせて、自分だけのデザートプレートを作れるようにする」などの意見が出ました。
2つめは『新規事業の企画』です。
訪問した企業のグループ会社同士が連携することで、どんな事業が提案できるか、どんな相乗効果が生み出されるかという課題に対し、学生たちは、「災害時に強い電気工事や設備の開発」、「環境商材とオーガニック製品を環境意識の高い人へPR」など、それぞれの意見を出し合いました。
体験を終え、学生は、「漠然と営業職を志望していたが、企画やマネジメントを行う総合職も、とてもおもしろそうな仕事だと思った。」、「授業で学んだ経営に関する勉強を実際に社会でどう使うかわかっていなかったが、体験した販促ミーティングなどで役立つことがわかり、今まで学んだことがどんな職に就けば活かせるか理解できた。」、「自分と向き合う時間を設けて自分をしっかりと理解し、自分のやりたいことと目指す方向が一致する会社に就職したいと思った。」と感想を述べました。
今回学生を受け入れた企業の方は、「この体験ツアーは、名前も知らない中小企業を知ってもらうよい機会。若い人たちの意見がとても刺激になった。」と話していました。
『企業1日職場体験ツアー』 ② プログラマー職 ~情報通信業~
開発会議からプログラミングまで ITのリアルな現場を体験!
この日はプログラマーの体験です。
参加学生は名古屋市東区の株式会社エスワイシステムを訪問。同社は社会インフラを支える企業や官公庁、地方自治体等へシステム開発により総合情報サービスを提供する幅広い分野で事業を展開しています。
身の回りのあらゆるものに活用されているIT技術。この通信技術を活用して人々の生活を豊かにするサービスを提供・開発するIT業界での仕事とは、どのようなものでしょうか。
体験は情報セキュリティについて学ぶワークと会社説明から始まります。
その後、「開発会議」と言う実際のオンライン会議に学生も参加します。会議では各担当者が報告しながら、業務の状況の確認が進められます。確認に対して根拠を示して回答する社会人のリアルな会話を肌で感じられる貴重な機会でした。
そして、いよいよプログラミングに挑戦。
今回制作するのが画面上で遊べる「モグラたたきゲーム」です。社員の方と同様に2つの画面を使い、黒い画面でプログラミング言語を入力。「プログラムを作り、実際のゲームの動きを確認する」作業を繰り返す動きは本物さながら。
画面に飛び出すモグラの種類によって獲得できるポイントを分けるという一歩進んだ制作では、上手くモグラが飛び出さないことも。わからないことがあると、学生同士で積極的に相談しながら、問題をクリアしていました。
学生からは「動かないところが上手く動いたときに達成感を感じることができた」といった声のほかに、「参加するまでは黙々とパソコンでずっと仕事すると思っていたが、周囲の人の顔を見て話す機会が多いと感じた。」といった感想もあり、プログラミングの体験はもちろん、仕事を進める中でのコミュニケーションもイメージできる体験となりました。
学生と社員の方との交流会で、学生からIT業界や企業を選択した理由について質問がありました。社員の方からは「IT業界を全く考えていなかったが、就活で初めて知って楽しそうだと思った。未経験でも多くの方が活躍していると知って選んだ。」といったお話がありました。
専門的な知識や経験がないと難しそうなイメージを持ってしまいがちなIT業界ですが、未経験でも興味があったらチャレンジしてみてくださいとのことでした。
【IT企業での体験を終えて】
株式会社エスワイシステムのツアー受け入れは今回が3回目。愛知工業大学での企業説明会にも出展しており、業界を知ってもらう取り組みに力を入れているとのことでした。
「IT業界について知っていきたいと思った」「未経験でも挑戦できるということを初めて知った」という学生からの声があったように、IT業界での仕事、そして様々な業界に触れてみることの大切さを確認できる一日となりました。
大学紹介
愛知工業大学 ~未来の日本産業界を支える人材を育成する工科系総合大学~
昭和34年に中部地区初の工科系単科大学として誕生。現在では、工学部・経営学部・情報科学部の3学部体制となり「工科系総合大学」へと進化し、「ものづくり」を教育の柱とした実学教育を展開。豊田市八草、名古屋市自由ヶ丘と本山にキャンパスを持ち、3学部7学科及び大学院2研究科を有する。
国内の大学では最大級・最新鋭を誇る耐震実験設備や創薬研究をはじめとした先進のバイオ研究を推進する実験棟など、世界有数の実験機器を使用し、最先端の研究を行うことができる。