名城大学
実就職率ランキング※ 13年連続全国1位 就職に強い名城大学
※サンデー毎日発表の学部卒業生2,000人以上の私立大学
1万5000人以上の学生が在籍する名城大学。
就職を希望した学生の就職率は令和6年春で99.5%との高い水準です。
また、大規模な大学にもかかわらず、学生全員に担当職員がついて就職活動の相談に乗る「個別指導担当制」を設けるなど、学生一人一人に寄り添ったきめ細やかな支援が特徴です。
全国トップクラスの就職実績を誇る名城大学の特色あるキャリア支援プログラムを取材するため、ナゴヤドーム前キャンパスにおじゃましました。
CAもパイロットも整備士も 夢を叶える支援プログラム【М-CAP】
名城大学では、10年ほど前までは航空業界への就職実績があまりありませんでした。そんな中、外国語学部の新設をきっかけとして、さらに幅広い業界への就職支援を進めようと平成28年4月に、エアライン就職サポートプログラム【М-CAP】をスタート。キャビンアテンダント(以下、CA)、グランドスタッフ(以下、GS)はもちろん、パイロットや整備士、総合職といったエアライン業界への就職を目指す学生を支援する全国的に珍しい取り組みです。
全10学部、全学年を対象としていて、現在の受講者数は、のべ250人以上、外国語学部や人間学部の学生が多い中、理工学部の受講者も増えています。
費用負担はほとんどありませんが、その内容は本格的。経験豊富な現役CAを講師とした講座、空港での職場見学や大学独自の羽田空港見学ツアーなど、エアライン業界への就職を応援する様々なプロクラムがあります。令和5年度は、管制官の仕事や、航空機の誘導や貨物の積み込みなどを行うグランドハンドリングの業務も見学しました。
業界のリアルを見聞きできる数あるプログラムの中から、今回は2つのプログラムをご紹介します。
大空を飛び回れ ~パイロットクラブ~
自社養成パイロット(航空会社がパイロット候補生を養成する制度で育成されたパイロット)を目指すこのプログラムは、3年前に開講。今年度は、1年生から3年生まで、理工学部、外国語学部、都市情報学部の学生10名が参加しています。
全6日程の講座では、採用試験前に行われる各社のインターンシップ選考突破を目標に掲げ、学生同士で情報を共有しながら、業界・職業理解を深めていきます。
伺ったこの日は、現役パイロットの方との座談会が行われていました。
パイロットの方の自己紹介のあとは、いよいよ業務内容についての説明です。実際のフライトを例に挙げ、離陸や飛行中などの段階ごとに、どんなことに気を付けているのか、チームでどんなことを行っているのかなど、リアルな情報や本音を交えながらお話され、緊張した様子の学生たちからは、時折笑い声も上がっていました。
また、パイロットの仕事に必要な要素や自社養成パイロットのキャリアについての説明の中で、「与えられた環境をどう自分の成長につなげていくかは、自分次第。学生生活においても受け身ではなく、積極的に、前のめりになることで成長が何倍にもなります。このサイクルを日々続けていくことで、就職活動という通過点を越えていけると思います」と学生たちに語りかけていました。
参加した学生たちは、パイロットの方の話を一言も聞き漏らさないよう真剣に耳を傾け、メモを取っていました。
このあと質疑応答の時間が設けられ、学生からは、採用試験や学生時代の過ごし方など今後の就職活動を意識した質問のほか、安全を守るために行っていることなどパイロットが担う重要な任務への心構えについての質問が出ていました。
最後に学生が「必ずパイロットになって、一緒にフライトしたいです」と力強く述べ、改めてパイロットを目指す決意を固めていました。
【学生の声】
- このクラブの存在を知ったことがきっかけでパイロットを目指すようになった。『数字で評価できない目標を立てることで、努力の仕方を変える』というパイロットの方の話は、今取り組んでいる部活動に共通する部分があり、よく理解できた。(1年生)
- 3歳ぐらいのときに空港で見た女性パイロットがかっこよく、そのときから『あんなパイロットになりたい』と思い描いていた。しかし、パイロットの世界は男性が多い、専門学校の学費は高いなど、現実は厳しかった。そんなときに大学にこのクラブができ、運命を感じた。今日の現役パイロットの方の話を聞き、パイロットという職業はタフさが必要だと再確認した。(3年生)
- 文系に進んだのでパイロットになる夢をあきらめていたが、自社養成パイロットの受験は所属学部に指定がないことを知り、もう一度目指そうと思った。これまでチームの中でリーダーシップを発揮する場面が多かったので、その強みを活かすことができる職業ではないかと考えている。(3年生)
夢に向かってTake off ~エアライン講座[基礎]~
CA、GS、パイロットを目指す3年生19名が参加する基礎講座。全6回の最終回におじゃましました。
講座ではこれまで、企業研究のポイント、第一印象の課題把握やエントリーシートを書くための準備など、業界研究と共に就職活動の基礎を学んできました。
講座最終回は、面接対策です。3~4名の班に分かれ、「あなたを採用するメリット」、「短所」、「10年後どのような人になっていたいか」など採用試験を想定した模擬面接を行いました。
練習といっても面接独特のあの雰囲気に、学生たちは緊張。顔がこわばってしまったり、声が小さくなったりしていました。
講師から「なぜそう思うのか」、「その具体例をあげてください」など、回答をさらに掘り下げた質問を投げかけられると、学生たちは時折言葉に詰まる場面もありましたが、最後まで懸命に回答していました。
模擬面接が終了すると講師の方からのフィードバックです。質問意図の解説のほか、自己分析の見直しや話す際の姿勢、言葉の遣い方や選び方、さらにはメイクについてまで、一人一人へ具体的にアドバイスしていました。
他の学生は、仲間の面接の様子を観察して、気づいた点をメモして教えあうなど、チームワークよく進めていました。
この講座に参加した学生の多くは、後期に行われる内定獲得を目指す『実践講座』を受講する予定です。それまでの間、講師からそれぞれに出された宿題に取り組み、次のステップに備えるそうです。
【学生の声】
- この基礎講座では、CAになるための基礎中の基礎や、どんな気持ちで就活に臨むべきかなどの心構えを学んだ。講座を受けていく中で、自分の弱みやもっと変われるんじゃないかという部分を講師の方の話から吸収できたので、さらに高みを目指せると思う。一人じゃなく仲間と一緒に内定を勝ち取りたい。(CA志望)
- 自分は、何かあるとすぐ『無理だ』と思うタイプ。講師の方からは、たくさん厳しく指導してもらえたので、以前に比べたら、人間としても成長できたし、メンタルも強くなった。目指すグランドスタッフ(GS)は臨機応援に対応する力が求められる仕事。今やっている接客のアルバイトは短い時間でいろんなお客さんと関わっていく仕事なので、GSの仕事と重なる部分があると思う。アルバイトをしているときも、GSのことを頭に置きながら、短時間で一人のお客さんに満足していただくためにはどうしたらいいかを考えて行動するようにしている。(GS希望)
航空業界経験者の専門アドバイザーが内定までサポート
エアライン就職サポートプログラム【M-CAP】は、サポートする職種が広いだけでなく、元CAの専門のキャリアアドバイザーが常駐しているのも特徴です。
専門のキャリアアドバイザーの方は、エアライン就活支援の専門学校で講師を務めた経験もあるため、豊富な経験と知識から、業界・職種研究の進め方やエントリーシートの書き方などについて丁寧にアドバイス。面接練習も行うそうで、内定までしっかりと学生をサポートしています。
大学紹介
名城大学 ~中部圏最大規模を誇る文理融合型の総合大学~
大正15年(1926年)に開学した中部圏最大級の総合大学。名古屋市と春日井市にある4つのキャンパスに、人文社会科学系と自然科学系の学部を展開。10学部、大学院9研究科を擁する。
開学100周年にあたる令和8年(2026年)に向け、戦略プラン「Meijo Strategy-2026」のもと、多様な経験を通して学生が大きく羽ばたく「学びのコミュニティ」創出に力を注ぐ。